フィギュアスケートの世界選手権は２１日にイタリア・ミラノで開幕する。１９日は公式練習があり、平昌五輪男子銀メダルの宇野昌磨（トヨタ自動車）、同１８位の田中刑事（倉敷芸術科学大大学院）、平昌五輪女子４位の宮原知子（関大）が現地のリンクで調整した。

宮原知子に関するトピックス

フィギュア特集 Kiss and Cry

宮原は、ややスピードを抑えた状態でジャンプを跳ぶ練習を繰り返した。３回転ルッツ―３回転トーループ、３回転ルッツ―２回転トーループ、２回転ループなどのジャンプを決めた。

五輪でショートプログラム（ＳＰ）、フリー、合計点でいずれも自己最高を更新した。「自信を持ってやればできるという手応えをつかむことができた。その気持ちを思い出して楽しんで滑ることを大事にしたい」と、経験の大きさを語る。

スピードスケート女子で二つの金メダルを獲得した高木菜那（日本電産サンキョー）の金メダルを首にかけてもらった。「すごく重みがあって、やはりメダルを取らないといけないな、と肌で感じた。一番いい色を取れるよう、まだまだやるべきことがある。４年後と言うのは簡単。どうなっているかわからないが頑張っていきたい」。思いを新たにして再スタートを切る最初の大会がこの世界選手権になる。

世界選手権は、２１日に女子とペアのＳＰ、２２日に男子ＳＰ、２３日にアイスダンスのショートダンス（ＳＤ）がある。女子は平昌五輪金メダルのアリーナ・ザギトワ（ロシア）、銅メダルのケイトリン・オズモンド（カナダ）がエントリー。銀メダルのエフゲニア・メドベージェワ（ロシア）は欠場する。

日本勢は、女子は樋口新葉（東京・日本橋女学館高）、男子は友野一希（同大）、ペアは平昌五輪２１位の須崎海羽、木原龍一組（木下グループ）、アイスダンスは平昌五輪１５位の村元哉中、クリス・リード組（同）もエントリーしている。（後藤太輔）