詰将棋解答選手権で4連覇を果たした藤井聡太六段=25日午後、名古屋市、吉本美奈子撮影
第15回詰将棋解答選手権チャンピオン戦(同選手権実行委員会主催、朝日新聞社など後援)が25日行われ、藤井聡太六段(15)が史上初の4連覇を達成した。わなやトリックが仕掛けられた難問の数々に多くの棋士らが白旗をあげる中、ただ1人全問正解。「本職」以外でも、異次元の強さを見せつけた。
藤井六段、詰将棋で初の4連覇 類いまれなる読みの速さ
【特集】名人への道 藤井聡太
詰将棋は、指定された駒の配置をもとに、王手の連続で王将を詰ます問題。実際の将棋を指す上でも、終盤の力を身につけるのに不可欠だ。同選手権では、それをいかに正確に、早く解けるかを競う。
今回の選手権は東京、大阪、名古屋の3会場で行われ、105人が競った。東京会場に、2月の朝日杯将棋オープン戦で準優勝し、順位戦最高峰のA級に在籍する広瀬章人八段(31)、大阪会場には十七世名人の資格を持つ谷川浩司九段(55)が出るなど、豪華な顔ぶれとなった。藤井六段は名古屋市の会場で出場した。
第1ラウンドと第2ラウンドがあり、それぞれ5問が出題される。計10問で合計100点満点。制限時間は各90分。実戦では現れないような華麗な捨て駒、合駒が次々と飛び出す11~37手の作品がそろった。
第1ラウンド。藤井六段は55…