イラスト・きたむらさとし
相談者
20代の大学生女子です。いじめられていた記憶を時々思い出してつらくなります。
いじめを受けていたのは中学1年のときのことです。隣席の男子から机を離され、休み時間になると、男子が誰かを突き飛ばし、座っている私にぶつかると一様に「汚ねえ!」とはやし立て、英語の暗唱で皆の前に立てば大爆笑されました。
担任は道徳の授業でいじめを取り上げたり、主犯たちから離れた席になるよう配慮してくれたりしましたが、ダメでした。
私は当時太っており、人見知りでほとんどしゃべらず、友達はクラスに一人もいませんでした。また勉学で見返そうという熱意もなく、成績が良いわけでもありませんでした。正直、もし自分がいじめの加害者なら、こういう子を狙ったであろうとすら思う人間でした。
いじめのことは、誰にも打ち明けたことはありません。世の中の壮絶ないじめに比べたら、自分の受けていることはいじめに入らないと考えていたからです。また、部活には友人がおり、学校生活すべてがつらいものではなかったからです。
現在は良い友人に恵まれ、幸せです。しかし、時々あの頃のことを思い出すと、されたことへの悲しさと、本気で助けを求めなかった自分への情けなさで苦しくなります。この苦しさとこの先どのように付き合うのがいいのでしょうか。
回答者 評論家・岡田斗司夫さん
2段階にわけて答えます。
まず1段目。「アラームを解除しましょう」
あなたをいまだに苦しめる正体…