日大アメフト部の宮川泰介選手(奥中央左)の会見が始まった=2018年5月22日午後2時59分、東京都千代田区、山本裕之撮影
アメリカンフットボールの日本大と関西学院大の定期戦(6日、東京)で、日大の守備選手が関学大の選手に悪質なタックルをして負傷させた問題で、日大守備選手が22日午後、都内で記者会見を開く。反則行為の経緯やこれまで部員らが証言していた内田正人監督(当時)からの反則行為の指示を、選手本人が公の場で証言するとみられる。
反則の日大選手、声を上げて泣いた 記者が見たあの試合
元選手の記者が抱いた違和感 反則時の日大ベンチの視線
日大は一連の反則行為の経緯などについて、関学大に文書で回答。だが、具体性に欠け、内田監督も19日の会見で「全て私の責任です」と謝罪したものの、守備選手への指示などについては「文書で出す」と明らかにしていなかった。
そして、21日に関学大の選手側が大阪府警に被害届を提出して、事態は一気に動く。父親はその日の会見で「なぜ息子にあのようなことをしたのか。真相究明をしていただきたい」と語った。
それを受け、ついに一方の当事者が口を開く。監督からの指示があったとすれば、守備選手はその指示をいつ、どのように受け、なぜその通りのプレーを実行したかなどについて話すとみられている。
反則行為があったのは、両校の51回目の定期戦。パスを投げ終え、無防備な状態にあった関学大のクオーターバック(QB)に対し、日大の守備選手が背後から激しくタックル。関学大の選手は全治3週間のけがを負った。日大の守備選手はさらに反則行為を繰り返し、退場になった。日大広報部によると、学内の調査に、内田監督は「反則行為を指示したことはない」と話していた。(榊原一生)