ロシア・モスクワの日本大使公邸で24日、9月20日に開幕するラグビー・ワールドカップ(W杯)日本大会の開幕戦で日本代表と対戦するロシア代表チームを招いた記念イベントが開かれた。集まった選手らは、「準備は順調。日本代表を驚かす用意はできている」と意欲を語った。
参加したのはワシーリー・アルテミエフ主将やウィング(WTB)のゲルマン・ダビドフ選手ら代表メンバー5人とコーチら。アルテミエフ主将は「日本のプレーは正確で粘り強い」と指摘。ロシアが勝つには「素早い判断で、我々の攻撃のテンポを維持することが必要だ」と話した。
日本の初戦の相手は当初、欧州予選1位のルーマニアだったが、同国が代表資格のない選手を予選に出場させたとしてW杯の出場権を取り消され、ロシアが繰り上げで出場が決まった。世界ランキング11位の日本代表に対し、ロシアは格下の20位だ。
だが、「ベアーズ(クマ)」を愛称にするロシア代表のフィジカルの強さは侮れない。昨年11月に行われたテストマッチでは、日本は体の大きなロシア選手の突進力にリードを許し、苦戦を強いられている。
アルテミエフ主将は「テストマッチでできなかったことをすべて出す。我々は欧州ではアンダードッグ(弱者)と呼ばれるが、チャンスをつかんでかみついてみせる」と力を込めた。(モスクワ=石橋亮介)