東京五輪の開幕まで2年となった24日、警視庁は東京港の晴海埠頭(ふとう)付近でテロ対策訓練を公開した。競技会場や選手村、羽田空港に近い湾岸エリアは警備上重要な地域。来春には水上バイクやボートで警備にあたる海上警戒部隊を設置する予定だ。
訓練は営業中の水上バスと新交通ゆりかもめがテロリストに襲われたとの想定。海上保安庁などと協力し、犯人を制圧した。過去の五輪では、アトランタ大会で競技場の外で爆弾が爆発する事件などがあった。警視庁は、競技会場が一つのエリアに集まっていたリオデジャネイロ大会やロンドン大会と異なり、会場が分散している東京大会でもテロが起こりうるとして、大会組織委員会や東京都と連携して対策を進めている。
2020年春には羽田空港第2ターミナルの一部が国際線化することから、テロ対処部隊の増強も検討している。