今年2回目となる皆既月食が28日明け方にあった。台風12号が接近する影響で多くの地域が雨や曇りとなったが、九州や沖縄などでは晴れ間が広がり、地球の影に隠れて欠けていく月が観察できた。次は2021年5月26日にある。
沖縄県の石垣島では午前3時過ぎに月が欠け始め、4時半に全て影に入る様子が見られた。月が赤銅色になって夜空が暗くなると、天の川が見え始めた。月の近くには31日に大接近する火星も赤く輝いていた。夜明けが迫ると西の水平線上で入道雲がみるみる大きくなり、二つの赤い光はそのまま雲の向こうにのみ込まれていった。
国立天文台によると、この日は今年最も小さく見える満月でもあった。