宇宙航空研究開発機構(JAXA)は18日、探査機「はやぶさ2」が27日にも小惑星「リュウグウ」に2度目の着陸をすると発表した。世界で初めて小惑星につくった人工クレーターの近くに降り、地下の石や砂の採取をめざす。
発表によると、着陸予定は27日~7月11日の間。最も早ければ27日午前10時ごろに着陸する。
はやぶさ2は、今年4月に爆薬で人工クレーターを作っており、近くには地下から噴出した砂や石が1センチほど降り積もっているとみられている。ここに弾丸を撃ち込んで砂や石を舞い上がらせて採取する予定だ。
小惑星の地下には、太陽系が誕生した46億年前のころの水や有機物を含む砂が、風化していない「新鮮」な状態で残っているとされる。地球のものと比べることで、生命に必要な水や有機物がどこから来たのかといった謎の解明につながると期待される。(石倉徹也)