元ライブドア社長で実業家の堀江貴文さんが出資する宇宙ベンチャー、インターステラテクノロジズ(IST)は、北海道大樹町で2日昼に予定していた小型ロケット「MOMO(モモ)」3号機の打ち上げを、3日昼(午前11時15分~午後0時30分)に延期した。発射場付近の強風のため。
打ち上げは当初4月30日に予定されていたが、燃料の液体酸素漏れが発覚し、2日に延期されていた。しかし、「地上で秒速5メートル以下の風速」という打ち上げ条件を満たさないと判断した。再延期について堀江さんはツイッターに「打ち上げ延期泣。風はどうにもならん」と投稿した。
3日の打ち上げ時間帯は昼だけで、夕方(午後4時~午後5時20分)の時間帯は強風の予報のため実施しないという。
MOMO3号機は、全長9・9メートル、直径50センチ、重さ1150キロの液体燃料ロケット。過去2回の打ち上げには失敗しており、3号機で民間単独のロケットとして国内初めて高度100キロの宇宙空間の到達をめざしている。3号機の打ち上げの予備日は5日まで。(石倉徹也)