民間単独のロケットとして国内で初めて宇宙空間に到達した宇宙ベンチャー、インターステラテクノロジズ(IST)。創業者で元ライブドア社長の堀江貴文さん(46)が15日、東京都の日本外国特派員協会で会見し、「ロケットの価格破壊を起こし、宇宙をより身近にして、人やモノをたくさん送り込みたい」と抱負を語った。ロケット開発にはこれまでに60億円を投じたことも明らかにした。
背水の陣のホリエモンロケット、関門突破 次の狙いは?
ISTのロケット「MOMO(モモ)」3号機は今月4日、北海道大樹町から打ち上げられ、高度113・4キロの宇宙空間に到達することに成功した。堀江さんは打ち上げを振り返り、「世界でも数多くない打ち上げ事業のマイルストーン(節目)を迎えた。ライブドア時代から試行錯誤しながら私財60億円以上を投資し、たどり着いた」と感慨深げに語った。
ISTは、需要が高まっている小型衛星の打ち上げ事業への参入をめざし、新型ロケット「ZERO(ゼロ)」の開発を進めている。高度500キロに重さ100キロ程度の小型衛星を打ち上げる能力になるといい、堀江さんは「2、3年で打ち上げられれば、(ロケット開発で)先行する米国のスペースXやブルーオリジン、ロケットラボに技術的に肩を並べられる」と強気に語った。その上で、「打ち上げサービスは日本に大きなチャンスとなる」とし、日本のロケット産業がさらに振興するよう政府に協力を求めた。
ISTの稲川貴大社長(32)…