西日本豪雨で大規模な浸水被害を受け、51人が亡くなった真備(まび)町地区のある岡山県倉敷市では、台風12号に備えて28日朝から、市役所と市内6カ所の支所で土囊(どのう)の配布が始まった。
被災地のために今できること…西日本豪雨支援通信
西日本豪雨、列島各地の被害状況は
市役所そばの広場では午前8時半に始まり、軽トラックなどに乗った市民が次々に訪れた。浸水被害に遭った人が多く、応援に駆け付けた関東地方の自治体職員に1袋20キロほどある土囊を荷台などに積んでもらっていた。1世帯20個まで受け取ることができ、1時間足らずで1千個配られた。
倉敷市羽島から来た楠戸俊宣さん(66)は町内会の備蓄用として受け取った。真備町地区にある叔父宅で片付けを手伝っていたといい、「決壊した川は盛り土をしただけなので、また水があふれないか心配だ」と話した。(雨宮徹)