ブルガリア東部バルナで開かれているバルナ国際バレエコンクールで28日、シニア部門(19~26歳)の高森美結(みゆ)さん(19)、ジュニア部門(15~19歳)の井関エレナさん(16)、大森一樹(いつき)さん(18)、五島温大(はると)さん(18)の受賞が発表された。同日は受賞者名のみ明らかにされた。賞には男女別の金・銀・銅と特別賞がある。順位など最終結果は29日夜(日本時間30日未明)の授賞式で発表される。
高森さんは神戸市出身でハンガリー国立バレエ団に所属。井関さんは横浜市出身でベルリン国立バレエ学校に、大森さんは岡山市出身でリスボン国立コンセルバトワールに、五島さんは熊本県菊陽町出身でベルリン国立バレエ学校にそれぞれ所属している。
バルナ国際は、若手バレエダンサーの登竜門となる世界の主要バレエコンクールの中で最も長い歴史を持つ。2年に1度開催され、今年は28回目。森下洋子さん、シルヴィ・ギエムさんが受賞するなど高い権威を誇る大会で、演技は野外ステージで行われる。
今回は世界各国から120人以上が出場し、15日から続いていた。シニア、ジュニアで計20人が進んだ最終審査には日本人5人が残った。東京都八王子市のバレエシャンブルウエスト総監督の今村博明さんが審査員として参加した。(バルナ=吉武祐)