「シェリー」や「君の瞳に恋してる」など1960年代に数々の名曲を生んだ米国のポップスグループ「フォー・シーズンズ」。その成功と挫折を描くミュージカル「ジャージー・ボーイズ」が10月24~28日、大阪・上本町の新歌舞伎座で上演される。物語の舞台は米ニュージャージー州の片田舎。「天使の歌声」を持つフランキーを中川晃教(あきのり)が演じる。
今作は2005年、ブロードウェーで初演され、14年にはクリント・イーストウッド監督が映画化。藤田俊太郎演出の日本人キャスト版は16年に東京で上演され、菊田一夫演劇賞を受けるなど高い評価を受けた。関西での上演は初めてとなる。
フランキーは、兄貴分のトミーとニックのバンドに加入。鳴かず飛ばずの生活が続く中、作曲の才能にあふれるボブを得てついに認められる。全米大ヒット曲を次々に生み出すが、次第に問題が表面化し……。
中川以外の3人はダブルキャストで、初演から続投のチーム・ホワイトと、メンバーが入れ替わったチーム・ブルーの2交代制。中川は「大阪の皆さん、お待たせしました。自分自身が気づかなかった声に出合えた作品。磨きをかけた声を聞きに来てほしい」。
チケットはS席1万2千円ほか。残りわずか。新歌舞伎座予約センター(06・7730・2222)。(高宮正尚)