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10年ぶりVの慶応、異色の監督が毎試合掲げた四字熟語

作者:佚名  来源:本站原创   更新:2018-7-30 19:09:22  点击:  切换到繁體中文

 

(30日、高校野球北神奈川大会決勝 慶応7―5桐光学園)


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第2回大会で全国制覇した慶応が、激戦区の北神奈川を制して節目の100回大会の甲子園出場を決めた。「エンジョイ・ベースボール」を掲げて自主性を重んじる伝統校は、練習の大半を自主練習にあてている。自ら考えて練習し、実践することが野球を楽しむことにつながるからだ。


この日も試合中、打席に立った打者は仲間に相手投手の球質などをすぐに報告。「変化球が浮いてきたぞ」「初球を狙え」などと選手同士で声をかけ合い、控えメンバーもベンチから相手の癖を探そうと目をこらす。自分たちで工夫しながら勝利をたぐり寄せていった。


2015年に就任した森林貴彦監督は、その様子をベンチで頼もしそうに見つめていた。先発し、八回途中から右翼の守備に回っていたエースの生井惇己に再登板できるか確認した際には「いや、もう無理です」との返答があったという。


「ふつうなら、投げますと言う場面だろうけど、うちらしくていいじゃないですか」。そう笑い飛ばしながら、続けた。「生井は自分が投げない方が勝てると思ったのでしょう。選手たちがそれぞれ考えながらやってくれるので、僕は何もしていない。謙虚とかではなく、本当に」


そんな監督だが、大会中は試合ごとに、四字熟語で試合のテーマを選手たちに送っていた。「夏前に『意思統一』と言ったら響いたので、大会中も1試合に一つできるんじゃないかと思いまして」。東海大相模との準決勝の前には「不撓不屈」のテーマを掲げ、この日の決勝は「初志貫徹」。「野球を始めたころの志や甲子園への憧れを最後まで貫いてプレーしてほしい」との思いからだった。


主将の下山悠介は言う。「監督はすごく僕らのことを見てくれている。熱い人」。慶応幼稚舎で小学4年の担任をしながら監督を務める異色の指揮官に率いられ、チームは10年ぶりの夏の甲子園に臨む。(山口裕起)



 

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