(30日、高校野球北神奈川大会決勝 慶応7―5桐光学園) 甲子園の全試合をライブ中継 バーチャル高校野球 夏の甲子園、歴代最高の試合は? 投票ベストゲーム 地方大会の熱中症対策呼びかけ 朝日新聞社と日本高野連 第2回大会で全国制覇した慶応が、激戦区の北神奈川を制して節目の100回大会の甲子園出場を決めた。「エンジョイ・ベースボール」を掲げて自主性を重んじる伝統校は、練習の大半を自主練習にあてている。自ら考えて練習し、実践することが野球を楽しむことにつながるからだ。 この日も試合中、打席に立った打者は仲間に相手投手の球質などをすぐに報告。「変化球が浮いてきたぞ」「初球を狙え」などと選手同士で声をかけ合い、控えメンバーもベンチから相手の癖を探そうと目をこらす。自分たちで工夫しながら勝利をたぐり寄せていった。 2015年に就任した森林貴彦監督は、その様子をベンチで頼もしそうに見つめていた。先発し、八回途中から右翼の守備に回っていたエースの生井惇己に再登板できるか確認した際には「いや、もう無理です」との返答があったという。 「ふつうなら、投げますと言う場面だろうけど、うちらしくていいじゃないですか」。そう笑い飛ばしながら、続けた。「生井は自分が投げない方が勝てると思ったのでしょう。選手たちがそれぞれ考えながらやってくれるので、僕は何もしていない。謙虚とかではなく、本当に」 そんな監督だが、大会中は試合ごとに、四字熟語で試合のテーマを選手たちに送っていた。「夏前に『意思統一』と言ったら響いたので、大会中も1試合に一つできるんじゃないかと思いまして」。東海大相模との準決勝の前には「不撓不屈」のテーマを掲げ、この日の決勝は「初志貫徹」。「野球を始めたころの志や甲子園への憧れを最後まで貫いてプレーしてほしい」との思いからだった。 主将の下山悠介は言う。「監督はすごく僕らのことを見てくれている。熱い人」。慶応幼稚舎で小学4年の担任をしながら監督を務める異色の指揮官に率いられ、チームは10年ぶりの夏の甲子園に臨む。(山口裕起) |
10年ぶりVの慶応、異色の監督が毎試合掲げた四字熟語
新闻录入:贯通日本语 责任编辑:贯通日本语
相关文章
仲が悪くて仲が良い「3人の主将」 絆でもぎ取った1点
帽子に兄の書いた「平常心」 ピンチで連続三振とったが
元プロ野球選手が助っ人コーチに 今年で最後の孫のため
病気が再発「それでも野球を諦めなかった」 代打に専念
鉄道研究部員が野球部に 終わらぬ夏、次は鉄道模型コン
マネジャーが球児に空手伝授 しこ・箱根…練習に工夫
野球部員は1人ずつ壇上へ…79歳OBが送る熱烈エール
付属中に野球部なし、待った3年間 そして訪れた出会い
夢追い転職した公務員 東大OB監督は国数英も守備範囲
「深く根をはれ」偉業の監督が残した言葉、重みわかった
仲良し先輩、冗談に恋愛話も 金沢の2年が完璧な一振り
昨夏コールド負けの相手と再戦「貪欲さ見てくれたはず」
横浜の前監督・渡辺さんが始球式 ユニホーム着て好投
選手宣誓決まりフォロワー増えた 言葉飛んだが「満点」
100球投げたら5日休み 球児も制限、思わぬ副産物も
3安打、でも絶好機3球三振 冷静さ欠いた桐蔭学園・森
「双子が甲子園対決」ならず 体格も性格も違うライバル
啓新が甲子園初勝利、救援も好投 桐蔭学園は連打乏しく
横浜の4番、公式戦初本塁打が大会第1号 元控えが強振
横浜、関東8強から選出 「思いがけない結果」に笑顔
マウンドでくるり、なぜ…松坂伝説Vの幕切れシーン秘話
横浜、吉田の直球対策生きたけど…「ただ勝ちたかった」
横浜・万波が甲子園やっと安打 最後の打席は逆転狙って
好返球連発の高知商、逃げ切る 慶応は失策・捕逸響く
10点差でも…慶応の主将・下山、チーム鼓舞する2ラン










