台風12号は30日午後、九州の西の海上を南へ進んだ。31日にかけてやや発達しながら鹿児島県の種子島・屋久島地方をゆっくり進み、東シナ海を西に向かう見込み。気象庁によると、暖かく湿った空気が九州や四国に流れ込み、大気の状態が不安定となって激しい雨が降る所もある。
台風12号で21人けが 九州西側を停滞か、大雨の恐れ
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【特集】台風12号
台風の動きが遅いため、九州や四国では雨などの影響が長時間続く恐れがある。気象庁は土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水に警戒を呼びかけている。
31日午前0時現在、台風12号の中心気圧は994ヘクトパスカル、最大風速は18メートルで、中心から半径170キロ以内で風速15メートル以上の強風が吹いている。31日午後6時までの24時間に予想される降水量は、いずれも多い所で四国250ミリ、九州南部200ミリ、九州北部180ミリ。31日昼には九州南部・奄美地方の海上を中心に非常に強い風が吹き、うねりや高波への注意も必要だという。