3・11、助けてくれた浦学へ 入部誓う手紙、叶えた夢——贯通日本资讯频道
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3・11、助けてくれた浦学へ 入部誓う手紙、叶えた夢

(16日 高校野球 浦和学院6-0二松学舎大付)


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東日本大震災で大きな被害が出た宮城県石巻市。地元の少年野球チームに入っていた阿部鳳稀(ふうき)君(3年)は小学生の頃、浦和学院(南埼玉)野球部から受けた支援に心を打たれ、入部。最後の夏にベンチ入りし、あこがれた野球部の一員として、甲子園の舞台に立っている。


小学4年だった阿部君はあの日、下校途中に震災に遭った。生まれ育った町はがれきにまみれ、「戦場を見ているようだった」。練習に使っていた小学校のグラウンドは水没。練習用具が入っていた倉庫は流された。野球ができない日々が続いた。


浦学は震災直後から、石巻市や同県東松島市を中心に、清掃や義援金集めといった支援を始めた。野球部もスパイクやボールを寄付。震災から1カ月近く経った頃、阿部君のチームは練習を再開することができ、その年の冬には野球部のグラウンドに招かれ、野球を教えてもらった。「笑顔と希望をくれ、ありがとうございます。大好きな野球を続け、必ず浦和学院の野球部に入ります」。そんな手紙を送った。中学ではクラブチームで力を付け、高校で夢をかなえた。


野球部は、「石巻・東松島交流プロジェクト」として、毎年冬に被災地訪問を続けている。阿部君を含む石巻市出身の2人が一昨年と昨年、子どもの頃に受けた支援をきっかけに入部した。7回目となる昨年12月、阿部君も石巻市に行き、小学生に守備を指導した。会場は以前、仮設住宅が立っていた石巻市民球場だった。「目標にした野球部で、地元に帰って野球を教える。不思議な感覚だけど、本当にうれしい」


野球部にとって5年ぶりとなる夏の甲子園は、仙台育英(宮城)に初戦で勝利。16日は二松学舎大付(東東京)と対戦し、阿部君は初戦に続いて一塁コーチを務め、チームは8強入りした。(山口啓太)


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