(15日、アジア大会バスケットボール女子 日本121―44香港)
第2クオーター(Q)を終え、34点リードの余裕の展開。それでも平均年齢22・2歳の日本(世界ランキング13位)は、香港(同64位)相手に攻撃の手を緩めなかった。
12人の平均身長では約6センチ低い相手を高さではなく、スピードで圧倒する。起点となったのは22歳で身長167センチのガード宮崎(JX―ENEOS)だ。次々とパスを通し、チーム最多タイの12アシスト。21歳の永田(東京医療保健大)らが気持ちよくゴールを決めた。
「A代表と比べて高さがない。切り替えの速さ、スピードで勝負しないと」と宮崎は言う。今回の編成は9月のワールドカップメンバーから漏れた「Bチーム」。193センチの渡嘉敷(JX―ENEOS)ら主力はおらず、薮内監督は「個の力で勝負できるようにならないといけない」と発破をかける。
20年ぶりに8強入りしたリオデジャネイロ五輪から2年。2020年東京五輪に向けた代表争いは激烈だ。4月には高校生からWリーグ選手まで52人を集めた強化合宿を実施。16年に高校3冠を成し遂げた愛知・桜花学園高出身で19歳の馬瓜(トヨタ自動車)や、17年全国高校選手権で初優勝した大阪桐蔭高出身の18歳の竹原(三菱電機)ら伸び盛りの選手たちがアジア大会でアピールを狙う。
17日の次戦は前回大会準優勝の中国。薮内監督は「次が大事になる。全てを出し切ってほしい」。(照屋健)