イタリア北部ジェノバで14日に起きた橋の崩落で、道路から40メートル落下したものの奇跡的に助かった男性がいる。イタリア最高峰のリーグ、セリエAのチームにゴールキーパーとして在籍したことがある元プロサッカー選手ダビデ・カペッロさんだ。現在は消防士だという。メディアの取材に「この世の終わりを描いた映画のようだと思った」「奇跡だと思う」と状況を語った。
高架橋が崩落、死者は26人 車多数巻き添え イタリア
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フランスBFMテレビによると、カペッロさんは崩落が起きた時、車で橋の道路を通行中だったという。インタビューでは、落下した時の状況を「道路と一緒に落ちていくのを感じた。私はもう終わりだと思った」と語った。
ただ、「車の周囲にコンクリートがあり、守られているようにも感じた」とも話した。車が橋の構造物に囲まれるように落ちて、損傷を免れたとみられる。
生きていることがわかったとき、カペッロさんは「まず消防に電話し、そして状況を説明した。次に家族に電話し、自分は無事だと伝えた」という。(ジュネーブ=吉武祐)