(26日、Jリーグ 鳥栖3―0ガ大阪)
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Jリーグ1部サガン鳥栖のFWフェルナンドトーレス(34)が、26日の本拠ベストアメニティスタジアムでのガンバ大阪戦の後半41分に、Jリーグデビューから8試合目にして、初めてゴールを決めた。
ついに、その時がきた。2010年ワールドカップ南アフリカ大会でスペイン代表の初優勝に貢献した鳥栖のFWフェルナンドトーレスがJリーグデビューから8試合目にして、初めてゴールを決めた。
後半41分だった。ペナルティーエリア中央でフリーになると、そこにふわりとクロスがきた。落ち着いて体を投げ出すように頭でシュート。ゴールネットが揺れた。「多くのサポーターの前での初ゴールはとてもうれしい」
英1部のリバプールにチェルシー。世界でも屈指の名門でプレーしてきたストライカーだ。鳥栖加入後は、短い期間で周囲と連係して崩す場面を見せるなど、その能力の高さの一端は示してきた。
人柄は、謙虚だ。世界トップレベルで結果を残してきたが、そんなことは鼻に掛けない。「チームに溶け込むことが大切」と話す。取材対応も丁寧でプロだ。報道陣には、「すし、鉄板焼き、天ぷらが好き。佐賀牛は特においしい」といたずらっぽく話す。
3試合ぶりの勝利に貢献。「今日も大事な試合だったけど、次も大事」。いまだJ1残留争いの渦中にいるチームを救うには、1ゴールだけでは物足りない。(大西史恭、堤之剛)