30日の東京株式市場は、日経平均株価が小幅ながら上昇、8営業日連続の値上がりになった。終値は前日より21円28銭(0・09%)高い2万2869円50銭。一方、東京証券取引所第1部全体の値動きを示すTOPIX(東証株価指数)は0・46ポイント(0・03%)低い1739・14。出来高は13億9千万株。
前日の米ニューヨーク市場の株高を引き継ぎ、日経平均は171円高で取引が始まり、一時は2万3000円台をつけた。その後は伸び悩み、下落に転じる時間帯もあった。
この8営業日での日経平均の上げ幅は700円近くに達した。ただ、保護主義的な米トランプ政権の通商政策など懸念も抱え、値上がり分の利益をいったん確定する売りも目立っている。SMBC日興証券の太田千尋氏は「円安など好材料もあるが、国内投資家の売りが入って上昇幅が縮小した」と話す。