5日の東京株式市場は、日経平均株価が4営業日連続で値下がりした。終値は前日より116円07銭(0・51%)安い2万2580円83銭。東京証券取引所第1部全体の値動きを示すTOPIX(東証株価指数)は13・28ポイント(0・77%)低い1704・96。出来高は12億3千万株。
日経平均は33円安で取引を開始。西日本を中心に被害をもたらした台風21号の影響で、訪日外国人客の消費に絡む旅行や化粧品の関連銘柄を中心に売られ、下げ幅を広げた。
米国とカナダが合意できなかった北米自由貿易協定(NAFTA)の再交渉の見通しの悪さも、引き続き相場の重しになっている。SMBC日興証券の太田千尋氏は「台風の影響に伴う訪日客減少の懸念が、北米の通商協議への先行き懸念に重なって、軟調な展開となった」と話した。(和気真也)