就職活動の指針廃止を表明した経団連の中西宏明会長は25日、「(指針という)ルールに抵抗感があるわけではない」と今後、政府や大学と検討する新たなルールづくりについて一定の理解を示した。一方で、指針による現行の一括採用方式では、世界各国に産業競争力で負けてしまうという危機感をあらわにした。
経団連は10月9日の正副会長会議で、採用解禁の日程などを決める指針の廃止を正式に決める見通しだ。政府はこれを受け、大学と産業界を仲介する形で話し合いの場を設ける意向で、一定のルールが継続する可能性もある。中西会長はこの日の定例会見で「ルールがなければ困るという人がいれば、逆らうつもりはない。いろんな意見を聞いて決めたい」と述べた。
さらに今の大学2年生にあたる…