2日、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)の記者会見が終わってから5分ほど経って、サッカーJ1鹿島の元日本代表DF内田が記者会見室にふらっと戻ってきた。そして、ぶっきらぼうに言った。
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「おれ、『韓国人選手3人いる』って言った? 選手3人じゃないからね」。会見の言葉で誤解が生じていないか心配し、わざわざ“訂正”をしにきたのだった。実は、コメントは間違っていなかった。
ACLで日本勢唯一勝ち残っている鹿島は3日、準決勝第1戦で水原(韓国)と本拠で対戦する。2日の前日会見に大岩監督と内田が出席した。
国内の主要タイトル19冠を誇る鹿島にとって、ACL初制覇は悲願だ。その思いを聞かれた内田は「うちのチームに3人韓国人がいるので、彼らのためにも負けたくない」と話した。正確に記すと、クラブにはGK権純泰とDF鄭昇炫、そして、キム・ヨンハ通訳がいる。内田は、裏方への敬意を込めて話していた。ただ、報道陣に「3人の韓国人」ではなく、「3人の韓国人選手」と伝わったのではないか、と思ったのだろう。
2014年ワールドカップブラジル大会の主力である内田は今年1月、ドイツから7年半ぶりに古巣に復帰した。
この日の会見ではこうも語った。「タイトルをとるために、鹿島に戻ってきた」(吉田純哉)