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仁徳陵古墳、初の共同発掘調査へ 宮内庁と大阪・堺市

宮内庁と大阪府堺市は15日、同市堺区にある国内最大の前方後円墳、大山(だいせん)古墳(仁徳陵古墳)で今月下旬から発掘調査を始めると発表した。濠(ほり)の水の影響で浸食が進む堤や墳丘の保全が目的。同庁が管理する歴代天皇や皇族の陵墓(りょうぼ)で、地元自治体と共同で発掘調査をするのは初めてという。


大山古墳は全長約486メートルで、三重の濠に囲まれている。今回の調査対象は、墳丘を囲む二つの堤のうち内側の第1堤。12月上旬にかけ、南側と東側の計3カ所に幅2メートル、長さ28~30メートルの調査区を設けて掘る。


宮内庁が1973年、野犬防止柵を設けた際の発掘調査では、南側から円筒埴輪(はにわ)1点が出土した。同庁は将来的に墳丘や堤の護岸工事を進める方針で、今回の調査で埴輪などがある遺構面の位置や堤の保存状態を確かめ、工事の際に生かしたいとしている。


調査には堺市の学芸員1人が加わり、報告書作成にも協力する。宮内庁書陵部が市に協力を打診し、今年9月に協定を結んだ。古墳の規模が大きいため、来年度以降も協力して調査を続ける方針だ。


宮内庁は「静安と尊厳の保持」…


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