ドイツのメルケル政権で連立を組む中道右派と中道左派の政党が、14日の州議会選挙で歴史的な敗北を喫した。州議会選挙とはいえ、影響が広がれば、今後の政権運営は厳しくなる。難民の受け入れなど社会を二分するテーマに対し、極端な主張をする政党が伸びる傾向はドイツに限らず、欧州各地に広がっている。
州議会選挙があったのは南部バイエルン州。メルケル首相が率いるキリスト教民主同盟(CDU)の姉妹政党の中道右派・キリスト教社会同盟(CSU)が、戦後50年以上も単独過半数の議席を握ってきた。ところが今回、CSUの得票率は約37%にとどまり、1950年以来、68年ぶりの低い水準となった。
メルケル氏は15日の講演で「…