英国、欧州連合(EU)双方の首脳が18日、2019年3月の英国のEU離脱後に設ける移行期間を延長することに前向きな姿勢を示した。離脱交渉は現在、北アイルランドの国境問題をめぐって行き詰まり、決裂の可能性が高まっている。英とEUは移行期間を長くすることで問題解決につなげたい考えだが、難航する交渉の立て直しにつながるかは不透明だ。
「何がしたいか分からない」英EU離脱交渉、延長の理由
EU離脱合意、年末まで先送り観測 英国内まとめきれず
17、18日に開かれたEU首脳会議後の記者会見で、EUの行政トップを務めるユンケル欧州委員長は「移行期間の延長はいい案だ。できうる限り最もいい方法で、将来の英EU関係に備える時間を与える」と評価した。メイ英首相も移行期間の数カ月の延長の可能性に言及した。
英とEUは、人々の生活や経済…