バスケットボール女子のWリーグは19日、20季目のシーズンが始まった。神奈川・スカイアリーナ座間での開幕戦は、富士通が東京羽田を82―72で下し、白星発進した。
レギュラーシーズンは12チームによる2回戦総当たりで行い、上位8チームが来年2月16日からのトーナメント方式のプレーオフに進む。
2人は1993年生まれ
20周年を迎えたWリーグの開幕戦は、ともに日本代表で活躍する富士通の町田瑠唯(るい)と、東京羽田の本橋菜子の、ポイントガード対決となった。
2人は1993年生まれの同年代。9月末までスペインで開催されたワールドカップ(W杯)で日本代表として戦った仲間であり、熾烈(しれつ)なポジション争いを演じたライバルでもある。
この日も、2人の1対1になる場面では互いに鋭いドリブルで競り合った。アシスト数もそれぞれチーム最多で、町田が11、本橋が6。試合は富士通が勝ったが、町田は「相手の起点は本橋選手と分かっていたのに、やられすぎた感がある」と表情を硬くしたまま。本橋も「町田選手のパスワークに対応しきれなかったのが敗因」と悔しさをにじませた。
東京五輪へ向けたアピールとしても重要な今シーズン。2人の物語は、さらに激しさを増しそうだ。(松本麻美)