25日にドーハで開幕する体操の世界選手権に出場する男子代表の内村航平(リンガーハット)は22日、本会場での練習後に、「この(右足首の)状態では全6種目に出ることはできない」と個人総合出場を断念することを明らかにした。26日の予選で、足に負担のあるゆかと跳馬を除いた4種目のみに出場する。
9月下旬の練習で痛めた右足首の状態が回復しなかった。予選を負傷棄権した昨年の前回大会に続く個人総合欠場。「やりたい気持ちは100%だが、足の状態は40%。昨年に比べれば今年はやれることが四つもある」と団体総合に集中する考えを示した。内村の代わりに萱(かや)和磨(順大)が予選6種目に出る見込みだ。
今大会の団体総合3位内に2020年東京五輪の出場権(4人)が与えられる。内村がゆかと跳馬に出られないことは団体決勝の得点にも影響しそうで、水鳥監督は「(中国との優勝争いは)相当苦しい。一つもミスが許されない。自分たちの演技に集中せざるを得ない状態」と話した。(潮智史)