来年の東京五輪開催中(8月7日)に40歳の誕生日を迎えるベテランの意欲は衰えない。水泳の男子板飛び込みの寺内健(38)=ミキハウス。来月に開かれる世界選手権(12~20日、韓国・光州)で夏季五輪で日本選手最多に並ぶ6回目の出場をかけて戦う。
今回の世界選手権で男子3メートル板飛び込みで12位以内、同シンクロ板飛び込みで8位以内に入れば東京五輪の切符を手にすることができる。ただ本人は「(出場は)スタートライン」と語る。目標はあくまで五輪でのメダル獲得だという。
15歳で1996年アトランタ五輪に出場してからシドニー、アテネ、北京、リオデジャネイロを経験したが、最高はシドニーでの高飛び込み5位。長く国内第一人者として活躍して「レジェンド」とも呼ばれるが、「僕の知っているレジェンドは(3大会連続五輪金メダルの柔道)野村忠宏さんら。まだ届いていない」。所属先の先輩の名を挙げて自らを奮い立たせる。実は東京五輪を目指す理由も、野村の言葉が大きかった。
2016年リオ五輪は強風に見…