フェンシングのアジア選手権最終日は18日、千葉ポートアリーナで団体戦2種目があり、女子フルーレでは、世界ランキング6位の日本(東、菊池、上野、辻)が決勝で同5位の韓国に45―29で快勝し、初優勝を果たした。男子エペは、3月のワールドカップで初優勝した同8位の日本(見延、加納、宇山、山田)は準決勝で同9位の中国に41―45で敗れたものの、3位決定戦でカザフスタンに勝った。
五輪の出場枠獲得に向けて重要な大会と日本協会が位置づける大会で、日本は団体では男女のフルーレ、個人では男子のフルーレとエペの計4種目で金メダルを獲得した。4種目での金は史上最多。
ライバルの韓国寄せ付けず
平均年齢19・25歳の日本が女子フルーレ団体を制した。決勝の相手はライバルの韓国。しかも、韓国・全希淑には個人戦で東晟良が準決勝、上野優佳が決勝で敗れていた。それでも「この日のために頑張ってきた」と東が言うように、団体戦では韓国を寄せ付けなかった。東が中盤でリードを広げ、8点のリードで迎えた9番手で、上野が17歳とは思えないような落ち着きで全希淑から10連続ポイントを奪い、圧倒した。日本協会の福田佑輔・強化本部長は「五輪でもしっかりメダルが狙える種目」と手応えを感じていた。