バレーボール女子日本代表で、珍しいゴーグル姿の選手が輝いている。25歳のアタッカー鍋谷友理枝(デンソー)。東京で開かれた国際大会、ネーションズリーグでは、速い攻撃で勝利に貢献した。なぜ、ゴーグルを着けているのか。
「トスを全部持ってきて」 バレー代表に強心臓の19歳
12日のセルビア戦。劣勢だった第1セット途中から出場すると、流れを変えた。176センチ、55キロの細身の体で俊敏な動きを見せ、スピードのあるスパイクを決めた。チーム最多の16得点を挙げて、逆転勝ち。「毎日が生きるか死ぬか。全身全霊で頑張る」とレギュラー定着に必死になっている。
大分・東九州龍谷高校では、1年夏の高校総体から国体、全日本選手権と6度の高校日本一を経験した。デンソーで1年目から活躍し、13年に日本代表に初選出。16年のリオデジャネイロ五輪にも出場した。
座右の銘は「前へ ただひたすら 前へ」。「前へ」の精神で長年、明大ラグビー部を率いた故北島忠治元監督と交流があった祖父の教えだ。北島元監督の本も読み込んだ。「どんな時も前へ進んで、プレーをしたい」
ゴーグルを着けるようになった…