三越伊勢丹ホールディングス(HD)は24日、日本橋三越本店(東京都中央区)を改装オープンした。本館1階の内装を白を基調に一新させたほか、買い物を専門的に案内するガイドが常駐するレセプションを新たに設けた。
新設のレセプションには、ガイドが常駐。たとえば、「ホームパーティーを開きたい」とガイドに相談すれば、フロアやブランドの垣根を越えて顧客対応する「コンシェルジュ」と呼ぶ従業員につないでくれる。
コンシェルジュは、食品や婦人服、リビング、アートなど7部門に計約90人配置。コンシェルジュは、さらに細かい客の相談に応じながら、一人ひとりのニーズに寄り添っていく考えだ。
内装は、建築家の隈研吾氏が「白く輝く森」をコンセプトに新たな空間をつくりあげた。本館5階には、年間購入額が多い富裕層を対象にしたラウンジも開設した。
同HDの杉江俊彦社長は「30年ぶりのリニューアルにより、未来の新しい百貨店のおもてなしを体験してもらえるようになった」としている。
今回の改装は第1期。同店では2019年度までの予定で、段階的に第3期までの改装を計画している。投資額は約150億円。(佐藤亜季)