名古屋市の主婦が趣味で始めたネット上の手芸用品店が急成長し、年間売上高が6億円になった。業績拡大の理由はどこにあるのか。蟹江幸子社長に話を聞いた。 ――手芸用品を売るインターネット上の店舗「手作り工房 MY mama(エムワイママ)」を運営しています。 「ボタンや布地といった手芸の材料を販売する店で、楽天市場を中心にアマゾンとヤフーショッピングにも出店しています。商品数は1万点ほど。多くは自社のオリジナルで、中国の工場で生産しています。価格は100円前後から。1回の注文につき、平均で5点、2千円ほど買われます」 趣味がきっかけ ――起業の経緯は。 「結婚後、専業主婦になりました。29歳になる長女が生まれたとき、子供服を自分でつくりたいと思って手芸を始めました。そのうちに、つくったものをフリーマーケットで売るようになりました。初めは趣味だったんです。利益は出なくても次の作品の材料が買えればいいぐらいの気持ちでした」 「しばらくして材料に目がいくようになりました。当時、手芸の材料は高くて、手作りよりも、既製の服を買った方が安いほど。そこで、余った材料をネットオークションに出したら、意外と売れました。2008年に楽天市場に出店し、成長が続いています」 ――売り上げが伸びた理由は。 「私も手作りが好きなので、『… |
主婦が始めたネット手芸用品店 年間売上高6億円に
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