全国のスーパーの4月の売上高(既存店ベース)は、前年同月比1.0%減の1兆642億円だった。減少は2カ月ぶり。改元に伴う4月末から5月初めにかけての10連休では、旅行などのレジャーに出かけた人が多く、食品や衣料品の出費が抑えられたとみられる。
スーパーなどでつくる日本チェーンストア協会が加盟58社の状況をまとめて22日公表した。
各社の売上高の6割超を占める食料品は、前年同月比0.7%減、衣料品は7%減だった。一方、旅行用のキャリーケースやアウトドア用品の売れ行きは好調だった。
大型連休以外の要因としては、4月の花見シーズンに気温が低めだったため、ビールなど酒類の販売が伸びなかった。
チェーンストア協会の井上淳専務理事は「連休中の出費に備えた買い控えとともに、連休中も外出で客足が遠のいたことも影響した。連休明けの消費増も長続きしていないようだ」と話している。(土居新平)