主に婦人服を扱っていた松坂屋名古屋店の南館2階が、リニューアルオープンした。苦戦した婦人服の販売をやめ、今後は美容や雑貨、食にまつわる27のテナントが入る。気軽に利用できる化粧品売り場を設け、若年層の取り込みも進める。
名古屋駅、変わりゆく街
7年ぶりの全面改装となったフロアの名称は「KiKiYOCOCHO(キキヨコチョ)」。フロアは約2600平方メートル。街の路地裏をイメージして床は石畳風に。人工観葉植物も置いた。商品を探し回る楽しさを感じてもらおうと、あえて壁や柱をつくった。
化粧品のセレクトショップ「アミューズ ボーテ」では、客が複数のブランド商品を自由に試すことができる。アロマ雑貨店「アットアロマ」では、好みのアロマオイルを配合すると、香りが頭上から霧状になって出てくる装置を置いた。食パン専門店もある。
改装を主導したのは女性社員5人。くつろぎの空間を意識してラウンジやカフェを設置。絵本を始めとする計150冊の書籍も置いた。リーダーの飛永真寿美さん(38)は「名古屋の女性に喜んでもらえるようにした。居心地の良さを体験して欲しい」と話した。(斉藤明美)