仏壇・仏具大手のはせがわ(福岡市)は28日、飲食事業に参入すると発表した。6月上旬にも東京・自由が丘に1号店を出店する。仏壇・仏具関連市場の縮小が見込まれる中、新たな事業の柱を作る狙いだ。
1号店では、飲食だけでなく、店頭での加工食品や雑貨の販売も予定しているという。好調ならば、将来的に店舗を増やすことも検討する。詳細は固まり次第公表する。
はせがわは、供養や祈りの際に手を合わせることを「心豊かな日本の生活文化」としている。食事のときも「いただきます」と手を合わせてから食べ始めることから、飲食店の展開で、こうした文化の発信にもつなげたい考えだ。
はせがわは一時期、ホームセンターやアミューズメントなどの事業を手がけたこともあったが、近年は本業に集中してきたという。しかし、市場が縮小していく中で、「供養の枠組みを超えて」新たな事業を手がけることにした。(田幸香純)