世界的に有名なスポーツ系SPA(製造小売り)である、フランスの「デカトロン」が29日、日本第1号店を阪急西宮ガーデンズ(兵庫県西宮市)にオープンする。日本での知名度はまだないが、幅広い品ぞろえと手頃な価格が武器。今後、関東など都市部で年2~3店の出店を目指す。
1号店の売り場は面積が約1800平方メートルあり、30種目以上のスポーツ用品が約7万点並ぶ。2秒で組み立てられるキャンプ用テント(税込み1万1900円)や、持ち運びできるバドミントン用のネット(同4690円)などユニークな商品が多い。実際に商品を試せるコーナーもある。
同社の強みは、製造販売の自社での一括管理と世界規模での大量生産。初心者から上級者向けまで幅広い商品を手の届きやすい価格で提供できるという。1993年から大阪にオフィスを構え、インターネットでは国内での販売を2015年から始めていた。
日本法人のギナール・エリック代表は、28日に開いた報道陣向けの内覧会で「日本は世界有数のスポーツ用品の市場だが、地元の有名ブランドも多く競争は厳しい。独自の品ぞろえと店舗での体験を売り込んでいきたい」と語った。
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