30日のニューヨーク株式市場は、米中貿易摩擦に対する懸念が和らいだことなどを受け、大企業でつくるダウ工業株平均が急反発した。前日比431・72ドル(1・77%)高い2万4874・64ドルで取引を終えた。
トランプ米大統領は前日夜の米テレビのインタビューで、貿易問題について中国と「素晴らしい取引」ができるとの見通しを示した。前日の取引では貿易摩擦への懸念からダウ平均が1日に900ドル以上動く荒い展開となったが、市場では過度の警戒感が後退。前日までに大幅安となっていた銘柄が買い戻された。
ハイテク株の比率が高いナスダック市場の総合指数も大きく上昇し、前日比111・36ポイント(1・58%)高い7161・65で引けた。(ニューヨーク=江渕崇)