ロシア北西部アルハンゲリスクで10月31日、連邦保安局(FSB)の建物内で爆発があった。ロシアメディアによると、容疑者とみられる男1人が死亡、FSBの職員3人が負傷して病院に運ばれた。ロシア当局は自爆テロとみて容疑者の身元や背景を調べている。
FSBはロシアの情報機関で、旧ソ連の国家保安委員会(KGB)の後継組織。プーチン大統領も長官を務めた。
ノーボスチ通信などによると、男は地元の17歳の少年とみられる。爆発は同日午前8時50分ごろ、建物内部の入り口近くで起きた。ロシアの国家反テロ委員会は公式サイトで「男が建物の入り口付近でカバンから何かを取り出し、手に持っていたところしばらくして爆発した」と発表した。
ロシアでは1999年4月、モスクワのFSB本部で爆発があり、極左グループのメンバーが逮捕された。2017年4月には、ハバロフスクのFSBの建物でネオナチグループと関係があるとされる若い男が銃を乱射し、2人が死亡する事件が起きている。(モスクワ=石橋亮介)