日本人の暮らしに根づいた入浴の習慣だが、入り方によっては危険と隣り合わせだ。学会の報告によると、年間の推計死者数は約1万9千人。交通事故による死者数の約5倍にあたる。特に、入浴に関連して死亡する人が一気に増える11月は注意が必要だ。2人が同時に亡くなったケースを追うと、その怖さが浮かび上がった。
元日の朝、浴槽で見つかった母 ヒートショックどう防ぐ
【動画あり】湯温41度以下・同居者に一声 入浴時の死を防ぐために
愛媛県西条市にある市運営の入浴施設。4月30日の昼過ぎのことだった。80代の男性2人が湯船に浮かんでいるのを、新たに浴室に入ってきた利用者が発見した。心肺停止のまま病院に搬送されたが、死亡が確認された。
入浴中の心肺停止、最多は香川 北海道で少ない理由は
市によると、浴室は20平方メートルほど。湯船は、床面積約5平方メートルで、深さは約60センチ。週に4日オープンし、1日平均約50人が利用していた。料金は無料。地域の高齢者の憩いの場となっていた(現在は閉鎖中)。
捜査関係者によると、心臓に持…