13日夕(日本時間14日未明)のロンドン外国為替市場では英通貨ポンドが円やドルに対して買われ、大幅なポンド高になった。英国と欧州連合(EU)が事務レベルで、英国のEU離脱条件などを定めた協定案について合意したと首相官邸が明らかにした。これを受け、市場では合意のないまま離脱して、経済が混乱する懸念がやや和らいだ。
ポンドは円に対して一時、1ポンド=148円70銭付近をつけ、報道前より1円50銭ほど円安ポンド高になった。対ドルでもポンドは買われ、報道前の1ポンド=1・29ドル台半ばから、一時1ポンド=1・30ドル台半ばに上昇した。ただ、最終合意はまだ不透明との見方も根強く、その後はポンドは売られる場面があった。(ロンドン=寺西和男)