20日の東京株式市場は、日経平均株価が2営業日ぶりに値下がりした。終値は前日の終値より238円04銭(1・09%)安い2万1583円12銭。東京証券取引所第1部全体の値動きを示すTOPIX(東証株価指数)は11・94ポイント(0・73%)低い1625・67。出来高は14億3千万株。
前日19日のニューヨーク株式市場では、米アップルの業績見通しに不透明感が増したことなどを受け、大企業でつくるダウ工業株平均が大幅反落。東京市場もこの流れを引き継ぎ、電機や電子部品などの株が売られた。金融商品取引法違反容疑でカルロス・ゴーン会長が逮捕された日産自動車株は前日比5・45%安の950円70銭で、年初来安値を更新した。午後からは中国上海市場などアジア市場での株安が重しとなり、日経平均は下げ幅を広げた。
SMBC日興証券の太田千尋氏は「運輸など内需系の株にお金が集まる防御的な買いが続いた」と話した。(榊原謙)