ラグビー日本代表のジェイミー・ジョセフヘッドコーチ(HC)が27日、今年の日本代表の活動を総括する記者会見を行い、「トライする力はあり、得点を取ることは心配していない」と、来年のワールドカップ(W杯)日本大会に向け、攻撃力に手応えを感じていた。
ラグビーワールドカップ2019
今年の日本代表のテストマッチ戦績は3勝3敗だった。ニュージーランド(NZ)、イングランドといった11月の強豪との対戦を振り返り「NZには苦戦すると思ったが、5トライを取れたのは非常にポジティブな結果だ」と評価した。一方で、「試合中にレフェリーが(判定の)見解を変えた時、対応しないといけない」。試合中の適応力を高めていく必要があると指摘した。
この日はスーパーラグビー(来年2月開幕)の日本チーム、サンウルブズのメンバー29人が発表され、日本代表主将のリーチ(東芝)、姫野(トヨタ自動車)、負傷で代表を離脱していた堀江(パナソニック)らが入った。サンウルブズの開幕戦は来年2月16日で、シャークス(南アフリカ)とシンガポールで対戦する。
サンウルブズは日本代表に準じるチームとして連携を密にする。HCは日本代表アタックコーチのトニー・ブラウン氏。60人規模のメンバーで編成し、約半数の主力が遠征に行く間は、若手などでつくるもう半数を日本代表のジョセフHCが指導する。「強豪との対戦では、選手層の薄さが問題になる」(ジョセフHC)として、サンウルブズの活動を通じて日本代表の底上げを図る。
日本代表は来年6月、1カ月の合宿を予定。7月下旬~8月上旬にはパシフィックネーションズカップに出場し、W杯前は北海道・網走で合宿する。(能田英二)
日本代表の2018年の対戦成績
6月9日 対イタリア ○34―17
6月16日 対イタリア ●22―25
6月23日 対ジョージア ○28―0
10月26日 対世界選抜 ●28―31*
11月3日 対ニュージーランド ●31―69
11月17日 対イングランド ●15―35
11月24日 対ロシア ○32―27
*はキャップ対象外の国際試合