2018年の大卒の初任給は前年より0・3%増の20万6700円で、過去最高を更新した。厚生労働省が28日、調査結果を公表した。景気の緩やかな回復基調を受けて、5年連続の増加となった。
賃金構造基本統計調査で回答を得た約5万6千事業所のうち、従業員10人以上で新卒の初任給が確定した1万5155事業所の6月分の賃金を集計した。
大学院修士課程修了(23万8700円)、高専・短大卒(18万1400円)、高卒(16万5100円)もいずれも過去最高だった。男女別では大卒の女性だけ0・7%減で前年を下回った。厚労省の担当者は、前年が2・1%増と高い伸びだったことの反動とみており、「上昇傾向に変わりはない」としている。(松浦祐子)