29日の東京株式市場で、日経平均株価は5営業日連続で上昇した。終値は前日より85円58銭(0・39%)高い2万2262円60銭だった。東京証券取引所第1部全体の値動きを示すTOPIX(東証株価指数)は5・81ポイント(0・35%)高い1659・47。出来高は13億株。
米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長の28日の講演での発言を受け、米国の利上げが打ち止めになるとの見方が出て、同日の米国市場で株価が上昇。その流れが東京市場にも及んだ。日経平均株価の上げ幅は一時260円を超えた。
ただ、日米の金利差が広がるとの観測が後退し、上げ幅が縮小した。市場では「米中首脳会談が貿易摩擦の『停戦の舞台』になるとの見方も、上昇を後押しした」(大手証券)との声も出ている。