(1日、サッカーJ1・名古屋2―2湘南) J1名古屋、あの日から758日目に残留決定 喜び爆発 歓喜の瞬間は試合終了から数分後に訪れた。ゴール裏の一部サポーターから歓声が起きた。 磐田が負けた――。 その情報は瞬く間にスタジアム全体に広がった。名古屋は15位となり、J1残留が決まった。 雄たけびを上げたり、抱き合ったり。名古屋の選手はまるで優勝したかのような喜びようだった。 リーグ序盤の断トツ最下位から巻き返したことを思えば無理はない。FW玉田は「波のあるシーズンだった。ホッとしている」と素直に気持ちを表した。 しかし、試合内容をみれば、残留争いを演じて当然だったと言える。 同じ境遇の湘南は必死さを隠さなかった。一方の名古屋はどこか緩かった。前半19分の失点は自陣でパスを奪われ、簡単にクロスを上げられて決められた。 ハーフタイム。風間監督は「お前たちの特長は何だ」と活を入れた。選手は「球をキープし、前を向くこと」を確認し、リスク覚悟で攻めに出た。その気迫が相手の反則を誘い、PK2本で同点に追いついた。 名古屋がめざすのは細かいパス回しで相手を翻弄(ほんろう)する攻撃的サッカーだ。その実現には高い技術と「自信が必要」と来季続投が決まった風間監督は言う。 DF丸山が「勝ちきれなかったのは自分たちの力不足」と認めるように理想の実現にはほど遠い。それでも、DF和泉は「ぶれずにやり続けることに集中したい」と前を向いた。(金子智彦) △ジョー(名) 24得点で得点王。ブラジル出身の31歳。「1年目で取れたのはうれしい。加入当初は難しかったが、6カ月くらいで日本のサッカーになじめた」 |
名古屋、J1残留決める 断トツ最下位から巻き返し
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