英国与党・保守党は12日夜(日本時間13日未明)、党首のメイ首相に対する不信任をめぐる投票を行った。信任票が過半数となり、メイ氏は続投を決めた。来年3月末に迫る欧州連合(EU)からの離脱を控え、政局の混乱はひとまず免れたが、秩序だった離脱への道筋はつかないままだ。
メイ首相、信任されても前途多難 EU離脱交渉は袋小路
メイ氏は、首相官邸前で記者団に「同僚の支持をうれしく思う。EU離脱を実現する任務を進めていく」と語った。英メディアによると、メイ氏は投票直前に党員の前で演説し、2022年の次回の総選挙より前に身を引く代わりに、EU離脱までは見届けたいと訴え、続投への支持を求めた。
不祥事で党員資格停止になっていた2議員の処分が直前に解除され、投票には党所属の下院議員317人全員が参加。200人が信任票、117人が不信任票を投じた。これにより、今後1年間は党首選は行われず、メイ氏の党首の座は守られることになる。
だが、メイ氏への保守党内の信…