ラグビーのトップリーグ(朝日新聞社後援)の年間王者を決める総合順位決定トーナメント決勝が15日、第56回日本選手権決勝を兼ねて、東京・秩父宮ラグビー場で行われる。トップリーグ3連覇、日本選手権2連覇をめざすサントリーに対し、初代トップリーグ王者の神戸製鋼が15季ぶりの頂点返り咲きを狙う。9月14日の対戦では神戸製鋼が36―20で完勝した。平成最後の王者になるのは、今季9戦して負け知らずの神戸製鋼と、大舞台の経験が豊富なサントリーのどちらかか。今季サントリーから移籍して古巣と戦う神鋼のベテランと、今秋日本代表に初選出されたサントリーの新人に迫った。
ラグビーワールドカップ2019
新人離れした突破力
サントリーが今季唯一、負けたのが9月14日の第3節、神鋼戦。その時、新人ながらフル出場したCTB梶村祐介(23)は、体格のいい相手FWに近場を攻められた。「(決勝でも)僕をターゲットにしてくると思う。負けた時の反省を踏まえてリベンジしたい」と雪辱を誓っている。
180センチ、93キロと、CTBとしては小柄だ。準決勝のヤマハ発動機戦では体重で約20キロ上回る相手CTBの突破をかろうじて受け止めた。沢木敬介監督からは「3、4回吹っ飛ばされていた。あれが1回なら日本代表で出られるんじゃないか。W杯をめざすためにも、成長させたい」と愛情のこもった激励を受けた。
梶村は「(背番号)12番対決は完敗。今までのCTBでいちばん強かった」と潔く認めながらも、「いい経験ができて、決勝を迎えられる」と前向きに語った。
今秋に日本代表に初めて選ばれ…