英国の欧州連合(EU)からの離脱をめぐり、英国のメイ首相が14日のEU首脳会議で、EUの行政トップを務めるユンケル欧州委員長に詰め寄る場面があった。ユンケル氏が英国会の状況を「nebulous(不明瞭、あいまい)」と表現したことについて、自分が批判されたと解釈したためとみられる。
英、EUが11月に合意した離脱協定案は現在、英国会で議論されているが、激しい批判が出て発効に必要な採決が見送られている。メイ首相は英議会で承認されるよう13日夜の首脳会議でEU側に譲歩を求めた。
問題になったのは、その後開かれた記者会見でのユンケル氏の発言だ。ユンケル氏は英国会の議論の状況を「nebulous」と指摘し、「EUが解決策を提示するものだという英国の雰囲気を快く思っていない。どうしたいのか伝えるべきはむしろメイ首相だと思う」などと話した。
一夜明けた14日朝、メイ氏が首脳会議の場で険しい表情でユンケル氏に詰め寄り、説明を求める様子が欧州委が公開した会議冒頭の映像に映し出された。
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