19日の東京株式市場で日経平均株価が値下がりし、取引時間中としては10月26日以来、2カ月弱ぶりに2万1000円を下回った。
午前の終値は、前日終値より90円35銭安い2万1025円10銭。米中貿易摩擦や世界景気の減速などが懸念され、下げ幅は一時200円を超えた。その後は売り買いが交錯し、もみ合う展開が続いている。東京証券取引所第1部全体の値動きを示すTOPIX(東証株価指数)は5・50ポイント低い1557・01。
大手証券担当者は、この日上場したソフトバンクの初値が事前の売り出し価格を下回ったことも、相場の重しになったとみる。「期待が高かった大型上場のソフトバンクが振るわず、市場全体が盛り上がらなかった」と話した。(大和田武士)